グリーンチャレンジ戦略を策定しました

本村では2050年までにCO2排出量実質ゼロを達成すべく、さまざまな取組を行っています。脱炭素化に向けた実効性・実現性の高い政策を進めるための“道しるべ”として2022年に「関川村グリーンチャレンジ戦略」を策定しました。この戦略では、2050年までの脱炭素社会の実現を見据え、CO2排出量目標、再生可能エネルギー導入目標、再生可能エネルギーのポテンシャル量など、脱炭素社会の実現に向け必要となる情報調査と分析を行い、目標達成に向けた施策内容等について検討を行いました。

purpose 脱炭素化に向けた課題

関川村の地域概況(環境側面、経済側面、社会側面)、エネルギー消費やCO2排出に関する動向を整理しました。また、村民や村内の事業所を対象に脱炭素化に関するアンケート調査を実施し、調査結果を元に脱炭素化に向けた課題を検討しました。

village purpose 脱炭素化に向けた本村の課題

  • 再生可能エネルギーを地消地産する仕組みづくり
  • エネルギーあたり生産効率の向上
  • 脱炭素化と産業振興の両立
  • 脱炭素化に向けたインフラの充実化
  • 脱炭素化に向けた取組意識の向上

goal 脱炭素化に向けた目標値

CO2排出量の将来推計や再生可能エネルギーのポテンシャルを考慮し、2050年脱炭素化の達成に向けたCO2排出量の目標値を設定しました。目標値は、2030年に2013年度比46%削減、2050年は実質ゼロとしています。

strategy 2050年脱炭素化に向けた9つの戦略

2050年脱炭素化に向けた対策目標量、地域特性、再エネポテンシャル等を踏まえ、9つの戦略を検討しました。本村においては、村全体において村民や事業者の省エネ行動を促進することに加え、太陽光・水力・風力・木質バイオマス等の豊富な自然資源を活用し、再エネによる電力を可能な限り生み出すとともに、蓄電池や水素を利用して効率的なエネルギー利用を行い、村内の需要先へ供給することが重要となります。

scenario 脱炭素シナリオ

2050年にゼロカーボンを達成するためには、二酸化炭素の排出量を、2030年は30千t-CO2(基準年比-46%)、2040年は15千t-CO2(基準年比-73%)、2050 年は0 千t-CO2(排出ゼロ)とすることが必要と考えられます。二酸化炭素排出量削減の追加的対策として、2030年は-12千t-CO2、2040年は-26千t-CO2、2050年は-40千t-CO2 の再エネ・省エネ・森林吸収、また、域外からの再エネの購入といった取り組みが必要ですが、地域内には陸上風力、地中熱の他、多様な再エネ資源があるため、これらを活用して対策することが重要と考えています。

vision 2050年の将来ビジョン

脱炭素シナリオの達成に向け、関川村の地域課題や地域特性を考慮し、2050年ゼロカーボン達成に向けた関川村が目指すべき将来ビジョンおよびキャッチコピーを設定しました。村中心部を脱炭素先行地域として再エネ・省エネに係る取り組みを推進し、徐々に他の集落にも波及していくことが有効と考えています。